なぜヴィーガンになりたいのか、肉食が当たり前の世の中で敢えてヴィーガンを選択するのでしょう。最近は、健康志向がブームでオーガニックをはじめ、地球環境を意識したライフスタイルが注目されていますが、今までの食生活を一気に変えるのはかなりの勇気が必要です。海外でセレブを中心にアスリートにも人気のヴィーガン。ヴィーガンになる理由についてみていきましょう。
健康上の理由でヴィーガンになる
最も多いのは健康を重視している人かもしれません。
ダイエタリー・ヴィーガンとは、主に食生活を意識する主義で、植物性のみの食生活で、すべての動物性食材(肉類・魚介類・たまご・乳製品・ハチミツ)を一切食べません。動物性食品による生活習慣病を予防したいなど、健康面を懸念してヴィーガンになる人です。このような食事がメインのヴィーガンの中には、毛皮を着たりエシカルに一切興味を持たない人もいます。食生活においてはヴィーガンと同じですが、日用品などの買い物は比較的自由です。
環境保全が目的でヴィーガンになる
「人間がステーキやフライドチキンを食べるためには、食用になる動物を育てる必要がありますが、畜産は地球温暖化への影響があるため環境に悪いと考えてヴィーガンになる人です。
畜産は車の排気ガスよりも地球温暖化を早めると言われていますので、肉を生産すればするほど地球へのダメージが増大していきます。
魚介類についても、食用のために乱獲することで生態系が変わり、海から魚がいなくなることもヴィーガンが懸念するところです。他にも森林火災、ハリケーンなど、地球温暖化による環境破壊の被害をきっかけにヴィーガンになる人がいます。
動物愛護が目的でヴィーガンになる
エシカル・ヴィーガンと呼ばれる人たちは、動物愛護が理由でヴィーガンになる人です。「エシカル」とは英語の形容詞・ethical を、そのままカタカナに置き換えた言葉で、論理的という意味があります。エシカル・ヴィーガンの人は食料品だけでなく動物実験をする薬やコスメなど、可能な限り動物を利用する日用品は使用しないという思いが強くあります。
ハチミツはミツバチから搾取、乳製品、卵、カイコが紡ぐシルク製品も買いません。サトウキビから作った砂糖も使用しません。砂糖の製造過程で白く脱色するために使う牛の骨を原料にした「骨炭」が利用されています。