エシカル・ヴィーガンの考え方

エシカル・ヴィーガンが貫くヴィ―ガニズムとは、「人間が動物から搾取することなく生きるべき」という本来の思想のことです。エシカル・ヴィーガンは、可能な限り動物搾取を避けたいので、食だけでなく毛皮やウール、レザーやダウンなどの動物由来の製品を使用しません。

動物実験にも反対なため、シャンプーや化粧品なども動物実験がされていない、植物由来の製品(クルエルティフリー)を使います。薬なども可能な限り使用は避けます。

動物搾取の実態

エシカル・ヴィーガンは、ちょっとこだわり過ぎように感じるかもしれません。しかし、エシカル・ヴィーガンを選択する背景には、それなりの理由があります。それは、人間至上主義のために被害を受ける動物たちの苦しむ姿があるということです。

世界では概算で1億1,530万頭、日本でも2,000万頭(推定)の命が、毎年動物実験によって失われているといいます。代替法も少しずつ開発されているといいますが、密室で行われる動物実験、その実態はまだまだ明らかになっていません。

NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)
  • 化粧品のためによく行われる動物実験には、皮膚刺激性試験がありウサギやモルモットの毛を剃って、試験物質を塗布し刺激や腐食の状態が観察される。
  • ヤギは人工心臓の実験に使われます。また家畜として品種改良のための実験にも使われます。
  • 豚は心臓の手術の実験体として無菌飼育されて利用されています。

そして、実験で使われた動物は、試験後に殺処分されてしまいます。

 生物として考えれば、人間と動物に優劣はありませんが人間の安全確保のために、当然のように行われている動物実験。動物利用は倫理的に問題があることは明らかですがそこに触れることはタブーとされている。

 どうにかしなければいけないとエシカル・ヴィーガンの人は自分の生活で意思表示をしているのです。買い物は投票である。何を選択するかで未来は変わってゆきます。一度立ち止まって自分の生活のあり方を考える一助となると幸いです。

上部へスクロール